俊寛

初めて能楽堂に行きました。能を観劇するのは2回目で、1回目は市民会館なので本場の音響と比べるものではなく・・・
能は能楽堂で観ないとダメですね。うん。

初めて観たときも感動したのですが、いかんせん文楽へまっしぐらになってしまったため
あの感動をもう一度という気持ちがありました。

俊寛は能楽では異色の作品だそうで・・・
何故だか忘れましたが、能は大抵死霊がメインだけど俊寛は違いますからね・・

わたしは文楽の俊寛のイメージで考えていたのですが、
いやいや能の俊寛はかなり枯れていて、あの能面が表現する複雑な表情が弱さや孤独や
執念やら、いろんなことを感じさせられました。

文楽も能も人間ではないモノで表現されているにもかかわらず
ともに異質なんですよね。言葉にするのが難しいです。

■文楽の俊寛
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■能の俊寛
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こんなにも違う・笑
文楽は猛々しさが漂っていますが、能は複雑な表情です。

能面の効果は素晴らしいです。光の加減で表情が変わるように見えるし、文楽人形と違うつくりだと
実感しました。モナリザのように万人に色んな想像をかきたてられる表情を持っているんですね。

あと印象的だったのは能楽が深い心理を表現しているところ。
音で場面転換を表現している部分もあるようですね。
音と言えば、能楽堂が静寂に包まれることで、主客一体となって演目の世界へ没入できます。
とにかく静寂をつくろうという、能動的な姿勢が無意識に生まれてしまう。
すり足の音さえも、物語にとって重要かのごとく。
神妙な雰囲気がでるため宗教性と深く結びついている芸能だなぁと実感しました。

反対に文楽は情念を大衆的に表現していると思ってしまった。
どっちがどっちということはしませんが、俊寛という人物像の切り取られ方が異なっていて
面白かったので、今後も双方に存在する演目を追ってみようかと。

能は光が大切な役割を果たしていますね。
薪や蝋燭で演出するというのも納得です。

幽玄の世界をちょっとわかったような、そんな一日でした〜

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