フェリーニ 大いなる嘘つき



映画評論家がこぞって作家論を書くけれど、この映画で充分フェリーニがわかる。
だって、フェリーニ自身が己の映画人生を喋っているから。

また、有名な作品の有名な場面を贅沢に挿入している。これも嬉しい限り。
撮影風景もあって、俳優にダメ出ししている姿は黒澤明とまた違うイタリア紳士の威厳が
あります。
まるで俳優に手品を披露しているかのように。
フェリーニの手品に身を委ねることが、彼の作品に染まれる重要な要素なのでしょう。
マルチェロ・マストロヤンニは素直にその手品に疑問を持たずにいた存在。

それがわからない、質問を多くするアクの強い俳優からしたらフェリーニは嫌な存在だったようですね。笑

でも、俳優の顔色を一切無視して、操り人形を求めたフェリーニの強さ、独裁性に拍手。
日本の監督に身ならなってほしい。

記憶が大事という姿勢。
イメージの具体化に邁進した映画人生。
一つの自叙伝として名作だと思います。

わたしはフェリーニの手品が大好きだ。

TAG : 映画 フェリーニ

ラスト・コーション

忘れないうちに感想を書いておこう。忌憚無く。

並な映画だったよ・・・・・・・・

アン・リーの映画はほかも観ている。美しい映像をとる人だと思う。
だけど、この映画で琴線に触れる箇所はなかったな・・
有名な濡れ場よりも日本軍との宴会場でタン・ウェイが歌うシーンがジーンと来ました。

テーマが重いだけに、説得力があるつくりをしてほしかった。

何故に辛口になるかと思うと、いい俳優を使っているのに・・・という悔しさです。
アン・リーは線の細い監督なのでしょうか。それとも女性を描くのは下手なのかも。

テーマの重さでいえば、ナチス統治下のドイツを題材にした話は
今回の状況とよく似ている。
女性の性の恐さというか、危うさを描いた傑作「愛の嵐」を思い浮かぶ。
監督であるリリアーナ・カヴァーニが女性視点で描いて、とても恐かった。

こういうテーマを描くのならば胸を突き刺す映画にしないと・・・
俳優・美術が優れているのに、+αが足りないと思った映画でした。

毒舌は終わりにして、良かったところは
チャイナ・ドレスの美しさ
時代背景を豪華なセットで見せてくれたところ
小道具にお金をかけていそうでしたね。
ただ、小道具に意味をもたせてくれたらもっと良かった。

アン・リーの美意識は一点の濁りも許さないという感じかな。

武道館2days



東京へ行っていました。
贅沢な2日間

クラシックスタイルなプチホテル風の静寂な宿で満足でした。

次も必ず泊まります!

で、本題ですが
贅沢は2日間とは、この方のコンサート2daysです。
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アジアは一つと言わんばかりの多国籍な客層で、日本の会場とは思えないところに驚きました。わたしはアウェイに来たのか?と錯覚しましたよ。笑 
さすがアジアのトップスターですね。

2年前のコンサートに比べて、キャパも設備も何もかも豪華になっていて、
自由自在に一人かくし芸大会をしては、客の反応にほくそ笑む彼を見ていますと
根っからのエンターテイナーやの〜 と感心しちゃいます。
ライブ内容も凝っていて、日本仕様で楽しませてくれました。
今でも興奮冷めやりません。

で・・・2年の時が流れたことを痛感したこともあり
2年前の大感動は何だったのか・・・
思い出すと、それは、彼の素朴な夢「日本でコンサートをするのが夢でした」という
熱い思いと、ド緊張した姿
そして、お婆様の流暢な日本語スピーチ
それに涙するファンと、そんなお婆様の姿にグッときている彼の姿
キャパが狭かっただけに、とてもアットホームな
今となればとてつもなく贅沢なファーストコンサートだったのだと思います。

今回は、ひたすら楽しませようとしてくれたこと
初心のような日本で成功したい想いは持ち続けているのでしょうが、同じことを2度はしない彼らしさが出ていたコンサート内容に好感が持てました。
努力することが身についている姿勢もまた良し!
わたしも見習わなきゃ(爆

それにしても男性ファンが増えていることが嬉しかったな〜
わたしは基本的に男が男惚れする男が最高の男だと思っていますから・笑

もっともっと日本の認知度が上がってほしいものです。

まあ、いつもの良い曲を書き続ける限り、認知度はあがるでしょう!

そうそう・・この方の進化はまだまだ続きそうですね。
ついていけるように頑張るぞ!

どこぞの雑誌に書かれていたとおり

この方のファンでいることはスリリングですから、ね。笑

振り落とされないようにしないと!

素朴に感じたことは。。。。。

彼は本当に音楽が好きなんだねぇぇ  ということ。

羅生門

羅生門羅生門
(1993/11/26)
三船敏郎

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黒澤監督の作品のなかで、一番難解で人間の底恐ろしさが描かれた作品に思います。
白黒の画像ですが、陽射しの輝きが幻想的に感じられるほどカメラが素晴らしい。

絵巻物の美術展があれば足しげく通う、自称絵巻物好きなわたしですが、
この映画のめくるめく展開は絵巻物そのもの。

場面、人間関係が流れるように展開します。
絵巻物で表現が出来そうな一枚の紙に描かれたかのような空間演出を感じます。

2大俳優の男優と拮抗し、映画で一番恐さを表現できているのが京マチ子さんの演技です。
貞淑な妻が鬼のように変化するさまは、めちゃめちゃ恐いですね。

餓鬼草子や地獄絵巻などの絵巻物の恐さが非現実的には思えないような
人間世界の恐さ。人間がやっぱり恐いな〜 と思わされてしまいます。
そして、仏教説話にあるようにラストはお坊さんが締めくくるというな方法。
古来からある説話集の匂いが映画内に漂っていて、日本人ならではの映画だと思う
一方、淀川さんの評論で「ハイカラ」な技法らしいので、文化を損なわない程度の
上手い手法だったのだと再認識しました。
黒澤監督といえば、ジョン・フォード監督を敬愛していたから、そりゃあハイカラな手法で
とっていたのでしょう・・・・
世代が違う私は、その手法に新鮮味を感じず、ただただ日本文化の絵巻物が映像化された
そんな喜びを感じただけなのでしたーー。

原作は芥川龍之介の「藪の中」ですね。
「羅生門」だと思って観たら肩透かしを食らいます。
でも、「羅生門」を映像化してくれなくて良かったです・苦笑

こういう強烈な印象を残す映画を最近観てません・・・寂し。
地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)
(1980/01)
芥川 龍之介

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映画の中のインテリア

最近、街を歩くと必ずインテリアショップへ行きます。
年齢的にお洒落をする情熱が分散して、食べ物やインテリアなどの違う世界へ
眼を向けることが多くなったような気がする・・

それに、十代の頃に観た映画を今も見直すと違うところに眼がいきます。
壁紙、絨毯、食べ物、食器、映画のなかの音楽、カーテン、服装、犬、猫
家具・・・挙げるとキリがございません。

骨董好きの友人は韓国の名作ドラマ「チャングム」の薬棚に釘付けでした・笑
人それぞれ、注目するところは違うのかもしれませんね。

で、今回はインテリアが気になってしまう映画をば。

話は実はあまり覚えていません。ただただ、インテリアが面白かった。
庭の噴水が妙で面白い。
子供の頃、商店街の歩道に敷いた色付レンガを同色だけ飛んで進むような
己のルールに酔いしれている変なことを、この映画は生活面でやっているな〜・・と共感した覚えあり。
家具類は有名なモダンデザインなのですかね。
かもめ食堂」の先端をいっていたような、ファッション・インテリアの世界が良かった。


座頭市は話は置いといて、美しい白磁や渋い食器を使ってるな〜 と感心した映画です。
美術の小道具さんの美意識かもしれませんが、なんというか映像によって映えている食器だったので我的ナイスインテリア映画です。

以前にブログで書いた映画で好きなインテリア映画といえば・・

家のなかが絨毯だらけ!!
これは何度観ても楽しい。絨毯好きにはマスト映画ですよ。
幾何学模様の美しさはとても雄弁です。
何枚も部屋に敷き詰める方法や、水洗いなど、参考になります。

で、絨毯を織っている内容では

絨毯を織るということが、切々と描かれていて、高価である意味が納得します。
想いを織るというところに感動。

インテリアで我的最高峰はイタリアの映画監督、ヴィスコンティです。
年を重ねるにつれて、映画の中の小道具・インテリアという美術部分は映像では嘘をつかないということがわかってきました・・・
十代の頃はストーリー優先だったけれど、今は総合的な部分を観るようになったし
人間変わるものですね。

ヴィスコンティの世界は美の宝庫
手の届かない世界を映像に残してくれています。

この作品も貴族の世界ですが、他の豪華絢爛ぶりの映画に比べると大人しめ。
地味で落ち着いたインテリアが目で楽しめました。
クラシックスタイルが好きな人はヴィスコンティの映画は面白いと思います。

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