あさきゆめみし



いまさらGWのネタになるのですが、今年は源氏物語が誕生して千年ということで
結構源氏物語イベントが多く、京都文化博物館の「源氏物語千年紀」へ行きました。

千年も愛される作品。時空の越えても共感できるネタの宝庫というのは宗教と同じで
普遍的なものをとりあげているからなのだろうと思います。
ただ、源氏の愛され方は物語だけではなく、絵画・装飾・お香・着物の意匠・工芸品の意匠・色彩の袷 等 数えればきりがないようです。この広がりかたも宗教みたいだ・笑
源氏なくして現代まで培われてきた日本美はなし、と言い切っても過言じゃあないっすよ。たぶん。

で、展覧会ではそういう過言じゃない数々を目の当たりにして、源氏の面白さに嵌まる当時の
貴族や江戸の庶民が残した品から「面白いものは永遠に愛される」ということがヒシヒシ伝わってきた。

源氏意匠で一つの物語の影響力を伝えているなかに、昔学生時代にお世話になった
「あさきゆめみし」の原画が飾ってあり、あまりの美しい色彩に漫画という枠で片付けられない美意識に目を見張った。
漫画の表紙はカラーで、大量にプリントされていて、あたりまえのように手にしていて、無意識に物語に没頭してしまい表紙の色彩は素通りしていました。
だけど、原画の色彩のすごさったら!!
しばし動けませんでした。
展示されていた狩野派の作品と負けてないですよ。
それに現代の絵の具なので、まだ色あせていない、微妙で儚い色彩がキラキラしていて
大和源氏の美しさに酔えます。今昔も共通していたのは髪の毛を美しく描くことですね。
髪は女の命ですから(やや死語?)

むかし源氏香のデザインを陶芸の絵付けにしたことがあり、源氏香デザインを知っているのですが、
わたしの横を通ったマダムの着物の帯に源氏香の刺繍がされていて、釘付け・笑
お洒落です〜 源氏の世界を身にまとって展覧会へ行くという遊び心が素敵です。
ああいうマダムになるでぇ(ふんが@鼻息)

テレビや映画やあらゆる物語が氾濫している時代に生きているけれど、
千年も愛される作品が現代に生まれるかな???

少女漫画の基本

一番好きな作家はくらもちさんですが、
少女漫画というジャンルの大河で、おさえとかないといけない
教科書のような作品を4つだけ挙げておきたい。

これを読まずして少女漫画好きと言うなかれ!と断言できる・・と思う。

ベルサイユのばら―完全版 (1) (SGコミックス) ベルサイユのばら―完全版 (1) (SGコミックス)
池田 理代子 (2005/12/19)
集英社

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フランス革命に強くなること請け合いです・笑
女の子が憧れる話題の全てを凝縮していると言えましょう。
宝塚など、社会的に影響を与えた作品。

でも、なによりも池田先生の描く線の色気といいましょうか
ペンタッチが素晴らしいのです。
流麗な線が豪華絢爛な世界を紡いでいるんです。
オスカルの男性選びの基準は永遠の真理です。

キャンディ・キャンディ (1)  講談社コミックスなかよし (222巻) キャンディ・キャンディ (1) 講談社コミックスなかよし (222巻)
いがらし ゆみこ、水木 杏子 他 (1975/10)
講談社

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某韓流ドラマの源泉だったらしいですが。
確かに似ていました・笑
記憶喪失という手法が夢を与えるものということ。
アルバートさんの変身ぶりが一番好きです。

キャンディは捨て子で周りの環境に感謝しても卑屈にならず
夢を実現させるために、自立し成長していくという
生き方そのものが素敵なんですよね〜

ガラスの仮面 1 (1) (花とゆめCOMICS) ガラスの仮面 1 (1) (花とゆめCOMICS)
美内 すずえ (1976/04)
白泉社

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キャンディと被る面がありますが、
ヒロインが夢を実現していくさまは同じ。
演じるということの多様性が描かれていて、役を理解するということが
そのまま人間理解に繋がっています。
恋愛面の進展が遅いのが難点ですが、どうなるんでしょうねーー
この先♪

ポーの一族 (1) ポーの一族 (1)
萩尾 望都 (1998/07)
小学館

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行った事がないイギリスに行った気分になれた作品。
パズルのように1話1話を頭のなかで収めていくと、壮大なポーの一族の
輪郭が浮かび上がります。
上記3作品ほどの派手さがない漫画ですが、人生経験を積めばつむほど
パズルのピースひとつひとつに新たな発見ができます。
萩尾先生がいかに天才かということを知らしめた作品。
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グーグーだって猫である


映画化の話が3巻の帯でわかって、期待感が溢れていました。
小泉今日子の久しぶりの主演映画ということで注目浴びそうですね。

大島さんの作品でグーグーはエッセイだから作品の選択に驚いたのですが、映画を観る前にサバの物語を知っておくと味わい深くなると思います。
サバの話は、綿の国星と同じで擬人化してサバを描き、そこから
大島ワールドを紡いでサバと感情を共有しあっている感をうけました。
サバの目玉を見て、涼しいと感じていたことや
サバを通して、雀や鳩やハエ等の生き物の感情を謳いあげていたのですが、グーグー作品は違います。

グーグーは「猫」になっていて、現実の大島さんと猫の距離感が生まれたように思います。グーグーは猫である、というタイトルの意味が深い・・。
人間と猫はわかりあえないという否定的な距離感ではなく、サバの頃は人間世界にサバを寄せようとしてたけれど、グーグーからはお互いのテリトリーを尊重していこうとする、そういう距離感に思います。

わたしも動物と暮らしているので、距離感の大切さがわかってきました。

サバとグーグーの間に、サバの死と大病が作品の雰囲気を変えたのかもしれない。
どっちも好きです。
特にグーグーの性格 器の大きさが大好きです。

早く映画が観たいっすね。

ところで、映画監督の犬童さんは大島さんのファンなんですね。
今更知りました。
メゾン・ド・ヒミコがつるばらというのは知っているし、
他にも映画化されているのを知っているのですが、
いかんせん原作でお腹一杯なので観ていません。
映画化してほしいタイプの作家さんではないんですよ。大島さんは。

でも、猫がメインとなると話は変わります。
子供と動物を扱うのが一番難しいらしいので、演出頑張ってほしいですね。
猫映画で感銘を受けたのはロシア映画「子猫」です。

見事な演技でした。
最近では、天然コケッコーの猫がいい演技していたな〜

今回の映画化で過去の映像化作品を調べていたら、大島さんの作品は
意外と多いですね。
なんというか、映像化が難しく思うのですが、人と人との関係を
繊細かつグッサリと描く作家さんなので、映像化してみたくなるのでしょうか?

■映像化された作品群





原作の映画化ではないらしいが、源泉は「つるばら・つるばら」だそうです。犬童監督のインタビューで知りました・・。

原作は「秋日子かく語りき」この話大好き!
これが、今、とてつもなく観たいっす・・レンタルへゴーだな

TAG : 映画化

ヘルター・スケルター

ヘルタースケルター ヘルタースケルター
岡崎 京子 (2003/04/08)
祥伝社

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噂の本をやっと手に入れました。
リバーズ・エッジ並の傑作という評判で興味があったのですが、
さすが岡崎氏の描く怖さがふんだんに出ていました。
混乱、混沌、ラリッている世界を描くのが上手い人ですね。ほんとに。
ただ、ラストの見世物とかしたタイガー・リリィが異形のヒトではなかったのが残念。
まー、どんだけ私が残酷な人間か実感した鏡のような本でした。
一応、少女な部分は残っているようで、残酷な発想は少女性だと思っているもので。

感動した台詞。主人公ではなく主人公を追う検事の台詞
↓※マウスでなぞったら読めます。ネタバレに近いので※↓
若さと美しさは同義じゃないよ。
若さは美しいけれども、美しさは若さではないよ。
美はもっとあらゆるものを豊にふくんでいるんだ

この言葉がスパイスのように効いていました。
やっと読めて満足の1冊です。

リバーズ・エッジを手離したことを後悔してしまった。
こずえちゃんが出ていたのに・・・。
この本も面白かった。
リバーズ・エッジ (Wonderland comics) リバーズ・エッジ (Wonderland comics)
岡崎 京子 (2000/01)
宝島社

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ロストハウス

ロストハウス / 大島 弓子

なにも予定はない今日。
ぼんやり部屋を眺めていたら目にとまった大島さんの本。
絵柄がどれも似ている為、どんな内容だったっけと読み直した。

涙が出てしまった。

疲れているのか?と思ったけど、どうも純粋に涙が出たみたい。
めずらしいことだ・・

幼い頃の想いがずっと足かせのようになっている大人は多いだろうし、
わたしも知らず知らずに足かせがあるようだ。

ロストハウスのラストは自由に前進しようとする主人公が描かれていて
救われた。

そこに何があるのか。何を求めているのかわからないけれど、「安心」できる空間や、その安心を生み出す人は大切な存在。

チェーザレ

チェーザレ 3―破壊の創造者 (3) (KCデラックス) チェーザレ 3―破壊の創造者 (3) (KCデラックス)
惣領 冬実 (2007/04/23)
講談社

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歴史好きには堪らないダークヒーローです。
しかも、ルネッサンス時代のあらゆる有名人が絡み合うので、美術好きや政治好きも満足できる作品。
とっても忠実に練られているので、この先「待つ楽しみ」が出来た作品です。
歴史モノは人生の終わり方がわかっているため、解釈や表現方法で
魅力あるものにできるかどうかという、オリジナル以上に厳しい世界だと思うので惣領さん頑張ってください(何様だ、オイっ)

気になるのは、ルクレツィアの絡ませかた。
どう扱われるのか楽しみなんです。
ボルジア家で翻弄されつづけた女性だから、翻弄っぷりが見所。
また、チェーザレの女性観もわかるでしょうし。
道具とみるのか、血の通った人間とみるのか。
いまのところ、男世界ばっかりなので、少しむさくるしい 笑
早く、ルクレツィアをっ。どのように美しく描くんでしょうかね。
ルクレツィアの美しさを表現するには、やはり少女漫画家でないとねぇ。
チェーザレが魅力的に描かれているだけに期待が高まっています。

わたし、ボルジア家に詳しくないですが、昔持っていた美術書で
メディチ家などの芸術家のパトロン特集に挙がっていたボルジア家。
それも悪名高き〜・・紹介の仕方で、チェーザレの非道さが際立っていた。
で、同情したのがルクレツィア。
お金持ちにも色んなタイプがいるもんだと当時は思っていたけれど
ある程度、年齢を重ねると誹謗中傷や、歪んだ歴史観もあるのだなぁと
学習したので、この史実にのっとったチェーザレの今後が楽しみです。

日本で訳されていない本を扱っているという点が貴重。
何年でも待ちます!笑

ボルジア家の野望に目が離せません。

海の天辺

海の天辺 (1) 海の天辺 (1)
くらもち ふさこ (1989/11)
集英社

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15歳の少女が恋をする物語
当時のくらもち先生と今のわたしは同じ年齢に近い。
今のわたしの感性で、15歳の気持ちを再現することは不可能です 笑
でも、この漫画を読むと15歳にタイプスリップしてしまう。

ちょうど、リアルタイムで読んでいたのは15歳前後
主人公と似た年齢で、共感と違った胸がしめつけられそうな想いで
毎月ハラハラしていた。
子供側からの子供と大人の違いを感じていた年頃だったので
主人公の恋の行方は、成就が不可能であるという前提なのに、
期待させられるような一筋の光が宿っていた。
だから夢中で読んだ。

くらもち先生の作品は、読み手に不安を与える。
それは作品にココロを掴まれたからかもしれない。
ドラマチックな世界ではなく、ひっそりと寄り添ってくるような親近感が押し寄せてくる。

まるで、友達のように。
お隣さんのように。
親戚のように。


海の天辺は名作です。

TAG : 漫画

童夢

童夢 童夢
大友 克洋 (1983/08)
双葉社

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昔、古本屋で手に入れた本です。
大友さんのアニメが絶賛されていて、まったく知らない作家だから
興味本位で読んだのですが・・・・たまげました。
本から音が聞こえてきそうな、不気味な世界。

少女漫画を愛好していたのは、細かな感情表現が好きだからで
少年漫画はスポーツのような軽さで設定の特異性だけで読んでいました。
少年誌に内面を掘り下げる作品は期待していなかったというのが本音。

この作品は、淡々と異常者を描いていて、その描きようが少年誌のなかでも突出しているのがわかりました。
深い闇を描きつつ、誰でもが唸る画力に圧倒される。
不気味な建物の崩壊が迫ってくるようだったり、暴力もリアルだった。
映画にできる内容・・というか、映画的手法なんでしょうね。

巷のおじいちゃんの思考は不気味なのかも・・・汗
当時、感化されて意味不明なつぶやきを吐いていました。私。笑

エロイカより愛をこめて

エロイカより愛をこめて (1) エロイカより愛をこめて (1)
青池 保子 (1997/09)
秋田書店

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宝塚で青池さんの「エル・アルコン 鷹」が上演されるそうで、
宝塚を観た事ない私は、ただただ青池さんの作品が宝塚向きだったということに目からウロコでした。

でも、そうだなぁ・・と納得。
ベルばらのように異国の世界を青池さんはよく描いているし
華やかだし、そうかそうか。
宝塚は夢の世界。
青池さんの作品もリアルな描き方だけど、映画のようなしっかりした
展開とエンターティメント色の強い夢の世界です。

わたしが最初に触れたのはエロイカのシリーズ。
007のような情報機関や怪盗という夢の世界
このシリーズで欧米世界を見わたせます。
ウィキペディアが詳しく語っていて読んでいて感動しました。
凄い漫画だったのだと再確認中。

そして、主人公は置いておいて、エーベルバッハ少佐のかっこいいこと♪
昔の映画にでてくるような紳士ぶりがいいです。
こういう男性像が少女漫画の枠に入ることが不思議なんですが、
これも少女漫画の奥深さのひとつでしょうね。

エロイカに出てくるなかで興味深いのは、有名な映画を匂わせたりするところ。

たとえば、第三の男
舞台がウィーンの話で話題になっていたような・・違ったっけ
第三の男 第三の男
オーソン・ウェルズ、ジョセフ・コットン 他 (2004/06/25)
ジェネオン エンタテインメント

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あと、皇帝円舞曲
皇帝円舞曲【字幕版】 / ビング・クロスビー
チロリアーーンな世界がインパクトある映画でした。
エロイカでも少佐がチロリアン・ダンスしてましたねぇ 笑

青池さんの作品は欧州の歴史に詳しくて、なかでも中世世界が上手い。
エロイカに出てくる修道士がなんとなーく好きです。
あと部下も描きわけているし、Z君もいいなぁ。
登場人物がめっちゃ多い漫画ですが、少佐なくしてエロイカを語れず。
魅力溢れる「敵」なんです。もう敵という設定すらなくなっているでしょうが。

さてさて、エル・アルコンは未読なのでこれも読もう。
宝塚が好みそうなラインに沿った話なのかな?

歴史物で今一番気になっているのがボルジア家の漫画があるそうなので
歴史好きは必読書?
読むぞぉ!ゴーーー(やる気の音)

TAG : 漫画

ブスの木に花は咲かない愛は実らない

すごいタイトルでしょ。
漫画のタイトルですよ・・・笑

廃版です。

しらいしあい先生の作品ということと、漫画タイトルもネットで調べました。
便利だなぁネットって。
なんで覚えているのかっていうと、すんごいインパクトある内容でしたから。
二十年以上経った今でも、なんとなく内容は覚えています。

乳歯を抜くため歯医者通いをしていたころ、待合室に置かれていた
ひとみコミックスを読んでいて、それが出会いです。

なんちゅー面白い内容やと大笑いしながら歯医者に臨んでいました。
母にも読ませた覚えあり。

内容は、
ブスの女の子が整形をしてカッコイイ男の子と付き合い
結婚したが、実は男の子は幼なじみでブサイクな男子だった・・・
お互いが整形をしていて、生まれた子供がブサイクだった・・


とゆー、みもふたもない話ですが、シュールに描かれていて明るいタッチでした。
もういちど読みたい本です。