菜根譚



心の師匠がまた一人増えました。笑

見事なバランス感覚で名言を放っています。

ビジネス書などの「成功」「勝ち」「金持ち」信仰への自己啓発とは内容が全く異なります。
目指しているのは人生の美しい歩みかたでしょうか。

本の題名にもなった 「菜根は堅くて筋が多い。これをかみしめてこそものの真の味わいがわかる。」という思想が名言を読むと理解できます。
筋が多い名言に耳の痛い気分になりますが、親類や祖父・両親に言われているような親近感が生まれます。言うことをききたくなる雰囲気があります。
孔子・老子などの本よりも敷居が低いような。
仏教からの影響が多いけれど、極端に走らない考え方が底に流れています。
中国では日本ほどの評価は高くないようですが、日本人好きなバランス感覚なのかもしれません。

日ごろのガンバリズムに疲れている人は是非一読を。
美しく生きるヒントがたくさんあります。

料理の本と勘違いして手に取った偶然に感謝。笑
これからずっと付き合ってもらえる良書に出会えて嬉しい。

土門拳の古寺巡礼 〜 仏 〜



ひそかながら、仏像は癒しの効果があるので好きなんです。
奈良は仏像メッカなのでGWのいずれかは仏を拝みに行こうかと。。。

土門拳さんは戦争写真や社会的な写真が目立って有名でしょうが、古寺巡礼シリーズは
地味ながらも素晴らしいものがあります。
寺と仏と自然の佇まいが全て美しい。

本当は巡礼シリーズを全て手に入れたいのですが、なかなか諭吉さんが貯まらないのでコツコツといきます。

お気に入りは室生寺シリーズ
雪の室生寺が美しい。音楽が聴こえてきそうな、聴覚すら刺激をする優美なデザインの寺と自然が
土門さんの独特な感性で写真として切り取られています。
随所に撮影秘話が記されているので、写真を撮るは背景がわかると別の感動があります。

最近、仏パワーに当てられたのは、三越が仲介して競り落とした運慶の作品や
御開帳の吉祥天でしょうか。
目力が凄いですね。運慶の作品はテレビ越しでもオーラを感じました。
一般家庭で所有するには大変な苦労をするオーラだと思います。
だから手離されて正解ではないかな。

それにしても、血が通っていない「モノ」があんなに力強いというのは感動しますし、不思議と癒されます。自然界のパワースポットというのと近いものがあるとしたら、おもしろいけど〜・・どうかな。

優れた仏像は目に見えない何かを発していることに間違いはないでしょう〜!

仏を面白ろおかしく語っている本もご紹介

高尚に仏像鑑賞をするのではなく、みうらさんの少年時代の鑑賞法を知ると、目線はどこに置いてもいいのだと目からウロコな本です。仏の愛し方に大笑いできます。
仏が意味するものという基礎知識を蓄える点においても良書に思います。

京都の学校に行っていた時にお気に入りの仏スポットは三十三間堂でした。
オールシーズン修学旅行生で賑わっています。
あの仏の並びは壮観です。

自分をちっぽけに思いたい人
天国をバーチャルに体験したい人

オススメです。


和力


いろんな記事やテレビで伝えられているクールジャパンというもてはやされかたに疑問や興味を抱いているかたには軽く読める1冊です。
デザインの専門家が日本の独自性について、デザインという面から雑学的要素を散りばめて書かれています。
少々の難点はエッセイを繋げた本なので、全体的な流れがわかりにくいですが、各章はそれぞれに視点を変えて日本人のデザイン力という輪郭を描いています。
章の付けかたが面白いです。

-------------------------------------------------------------------------
籠 × 似 方 律 字 蔓 紙 余 包 月 波 旋 結 丸 格
起 朱 軸 鱗 象 素 比 縞

---------------------------------------------------------と、こんな感じ
装丁も素敵です。軽く比較文化を知りたい時に棚から手を伸ばしています。
各章を雑学レベルではなく比較文化論まで深めていただければ・・・というのが読者のささやかな要望です。

この本ではありませんが、頭の片隅にある無駄知識によると、日本に仏教を布教するさい、日本人の特長を見抜いて美しい仏像を作ったそうです。
日本人は美意識で訴えられると弱いそうな・・・笑
たしかに若年層は「かわいー」「かっこいー」がまるで善悪の基準に近い信仰を持っている傾向を感じます。四季の移ろいに敏感で、その変化する美を楽しむ感性も関係しているのかもしれません。
そういう感性が、生活雑貨、車、漫画などの娯楽デザインが洗練されていったんでしょうね〜
江戸時代に氾濫していた浮世絵が欧州で衝撃的だったように、現代の日本人が無意識で量産しているものが海を渡り、海外の人が驚くデザイン力を発信しているみたいです。

脱線します。
以前ブログで中華的HiP HoPという題で、J-POPは耳に入りづらいと辛口に書いていましたが、
視覚的にはJ-POPは面白いと思っています。特にヴィジュアル系は日本独自だし。
グラムロック、パンクの格好が影響しているようで、美的感覚がちょっとそれとは違う。
外見は両性具有のようでいて、海外のようなセクシャルな部分を追求するのではなく
漫画キャラのような個性として存在していて、意外と健全であったりします・笑
海外のような、行くとこまで行っちゃうぞ!みたいな危険な倒錯はない。

ヴィジュアル系で唯一シングルCDを買ったのがラルクです。
花葬のMVを観たときのワクワク感は今でも覚えています。音楽的に惹かれたわけではなく・苦笑
楽曲のイメージやグループの魅せ方に惹かれました。この曲が出た時代は、フィオナ・アップルやスマパン達が台頭して不健康で気だるいMTVが氾濫していたように思います。(思い違っていたらごめん)
ラルクもそんなメイクを踏襲しているようで、何かが違いました。
力強さ、儚げ感、月のような白々しい光といいますか、独特の美しさが醸されています。
耽美でいいなぁ〜 と
これぞヴィジュアル系@日本代表・笑

アジア圏のネットニュースで知りましたが、ラルクがワールドツアーをするそうで。
巡るのは中華圏・韓国・・・・そして、巴里@@  ええっ。
アジアならわかりますが欧州ですよ!・・・さすがおフランス。ジャポニズムを受け入れるのが早い。
日本文化はワールドワイドになっているんですねぇ。

鹿男あをによし



ドラマが今週から新しいスタートをきりました。
前クールに嵌まったのが鹿男
視聴率は低いようでしたが、なかなかのんびりしていて良かったです。
綾瀬さんの新たな一面が開けたし、ドラマのカテゴリーにこういう不思議系がでてきたのは
嬉しいことでした。

ただ、毎回微妙な続き方をしているので、原作を読んじゃえと買ってしまいました。
それを1日で読んでいるし・爆

文章がすらすら流れるように読みやすい。
かといって口語体ばかりではなく、新旧あわせた文章といいますか
読んでいて気持ちがいいぐらいでした。デビュー作も読んでみようかと思います。

原作に結構忠実だったとはいえ、ドラマが描き忘れた大切な点が信じられないんですが・・
鹿の恋心を何故にクローズアップできなかったのか!

八百万の神がうごめく日において、卑弥呼という存在はそのアニミズム世界との
橋渡し・触媒になる重要な存在ですよ。
鹿=神と人間である卑弥呼の深い縁が作品の重要な部分になるわけだし
アニミズムを現代日に蘇らせる・・・といいますか、その古来の文化を久々に掘り返している
作品なのに重要な部分がドラマで語られていないのは残念でした。

この作品は、人間が主人公なようで実は鹿の深い想いが支えているんだよね。

ロボ鹿は可愛かったですね〜

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クリスマス・キャロル

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫) クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)
ディケンズ (2006/11/09)
光文社

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今年は暖冬といわれているせいか、紅葉が遅いし来月が師走だなんて
あまりにも実感がわかない・・。
年末を区切る意識が毎年薄れていくので、この本をクリスマスまでに
読むことで季節感を自分で持たせています。

時間の重さと世間の冷たい風によって、我ながら歪んでしまったものが
あると思うのですが、スクルージさんに起こったクリスマスの奇跡を
我の経験に置き換えて、魂を清めようかと・爆

真面目です。はい。

得たものがあれば、失うものがある。

クリスマスはそれを思い出すキッカケの行事かもしれないなぁ
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明恵 夢を生きる

明恵 夢を生きる (講談社プラスアルファ文庫) 明恵 夢を生きる (講談社プラスアルファ文庫)
河合 隼雄 (1995/10)
講談社

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偉人達の伝記は成功譚が多く、ドラマの起伏が面白いけれど、
なにか違う視点で偉人を知りたくなったらお勧めしたい1冊です。
初見、明恵上人という存在をあまり知らず、河合隼雄さんのだからとうい理由で手にとったけれど、明恵という人のスジが1通ったブレない生き方に感動した。
なんせ長期間、夢日記を書いたという偉業はなかなか真似ができない。
ブログのように、ある種の自己顕示があって書くことと
夢日記のように内省する秘密の行いとでは、継続する力や残そうとする意味合いが違うと思う。
そして、夢に対する信頼感がいまと違う。
当時の夢の存在は自分が描き出した世界観だけではなく、啓示という未来志向が含まれている。
意味するものを自分なりに分析するのは、厳しく客観性が試される行為と思う。
まるで心理分析のように・・。
そんな昔の明恵さんの行いに河合さんが感動している。

夢というアプローチの仕方で、昔の人がとても活き活きと蘇る。
普遍のメッセージがあるというから、夢を軽んじることはできませんね。

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雁    岩波文庫 緑 5-5 雁 岩波文庫 緑 5-5
森 鴎外 (2002/10)
岩波書店

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好きなものは何度でも読むなか、よく読んでいる部類の1冊だった。
高校生の頃に初めて読み、それから読みたい本が見つからない時期は
通勤の退屈しのぎに「雁」は役立っていた。
森鴎外の淡々とした文章から語られる「岡田」という男性は
本当に魅力ある青年に思えた。
わたしは、基本的に男性が絶賛する男性が好きなので
この岡田という人物造形に惚れ惚れしていた。

この物語は構成が面白く、森鴎外が「僕」の立場で客観的に出来事に関わりながら岡田とお玉の関係を語る。
或る時は推測したり、僕が介入することなく物語が進んでいても不自然さがなく語られ、二人の距離感が微妙で、その微妙さの表現が上手いと思った。

すんごい美しい文章を読みたくなったときは、川端康成の雪国を読みますが、森鴎外の「雁」は川端康成と違った美しさがあって好きなんです。
で、説明しにくいけど、なんとなく好きな森鴎外の文章を説明している本に出会えました。

文章読本 (中公文庫) 文章読本 (中公文庫)
三島 由紀夫 (1995/12)
中央公論社

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泉鏡花と森鴎外の紹介で、双方がタイプの違う美文であることを論じています。森鴎外の文章を讃している箇所は全て「そうだ〜そうだ〜」と叫んでしまった。
真似たくてもできない文章。
独自のスタイル。
独自のデザインのようなもの。
文章はそういう面で楽しむものだと思っているわたしは、リズール派?
とにかく、モヤモヤとしていたことを説明している本に出会えると
スッキリします。
でも・・・
文章は好きなのに、森鴎外作品の世界観を想像することは貧困なので、まだまだ読みこなせていないんです。

イメージの貧困さを自覚させられたのは、溝口監督の山椒大夫を観て
衝撃をくらってしまったからで・・
山椒太夫 山椒太夫
田中絹代 (1995/10/13)
大映

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溝口さんの解釈が凄いのか、小説を読む限り映画ほどの悲惨さが感じられなかった。
でも、淡々と凄い事実を書く森鴎外の世界は映像にするとああなっちゃうんだろうなぁ。
映像にする側としても、鴎外の文章を読みこなしているに違いない・・。読みこなせているもんなぁ。凄いよなぁ。

怪談

怪談・奇談 (講談社学術文庫―小泉八雲名作選集) 怪談・奇談 (講談社学術文庫―小泉八雲名作選集)
小泉 八雲 (1990/06)
講談社

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あづい〜〜(汗)
暑さがピークに達している今、心底冷える体験をするには「恐怖」です。
暑気払いにもってこいの1冊といえば、小泉八雲さん!
日本的な怖さと情緒があって、しんみりお盆の季節に合うんですわ。
ビールと枝豆。
そして怪談(爆)

なにげに昔の日本の風習がわかったり、怖さの表現の多様性があったり、死者に対する視点が優しかったり、無気味で人智を超えた存在が信じられていたり、読み物の面白さがふんだんに取り入れられている。

映像化された話は多数。
でも、文章で読む楽しさを季節限定で思い出します。
夏限定。雪女、大歓迎っていう気持ちで読みます。笑

きもんとんこう

昇龍の四柱推命 大開運 昇龍の四柱推命 大開運
昇龍 (2007/02/10)
永岡書店

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占い好きですが、絶対信じるタチではなく占い理論に魅かれるほうです。
四柱推命は占いの帝王と言われるほどの緻密な理論で、四季の変化や
自分の人生の変化とともに動くのを予測していくゲーム性に嵌まった時期があり、占星術も同じく天体の動きと連動していく面白さがありますね。

いま、インテリアと風水がコラボしているが多くて、遊び程度にしていますが深めると色いろな智恵が授かりそうなので、時間をかけて学んでいきたいなと。
学ぶ意識を持たせる占術が好きなんで、このもまさにそれ。
安倍晴明に嵌まっていた時に知った、キモントンコウ。
風水が方位学を取り込んだ静の占いならば
キモントンコウは動の占いだそうで。

大事な用事で外出するときに、どの方角がいいのか
という自分が動く時に適する方位や吉・凶を方位で占うものらしいです。
学んで、日常の行動に一つ楽しいスパイスを与えたいと思っています。

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次郎と正子

次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家 次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家
牧山 桂子 (2007/04)
新潮社

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家族にしか見せない側面を公開してもらったような1冊でした。

正子さんは娘に対しても勝負クセがでていたんですね・・・
不思議な夫婦ですね・・

型にとらわれない夫婦のひとつのあり方に見えた。
お互いが自立型の夫婦は面白いなぁ